読書感想文「Myojo2019年10月号を読んで」

「優太はほんまにかわいい。」

この物語はこんな衝撃的なセリフから始まる。ここで言う”優太”とは今を輝くアイドル、King&Princeのリーダーである岸優太という少年のことらしい。”かわいい”という形容詞で謳われる岸優太とはどんな人間なのだろう。

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うん、これはかわいいを具現化したもの。まったくもって異議なし。降参だ。

 

「優太はほんまにかわいい。」開口一番、もう自分の身では抱えきれないくらいにふくらんだ想いが、思わず溢れだしてしまったかのような。そんなセリフの前に”永瀬”と書いてある。どうやらこの言葉を発した人物のようだ。どんな人間なのだろうか。

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…あれ?これは…歴史の教科書で見たことがある…確か、顔面国宝だったような…まぁそれはさておきこの物語を読んで、永瀬という少年は優太に絶対的な愛を持っているのだろうと容易に想像できた。何故ならこの永瀬のセリフを読めばわかる。

「だって、かわいいものがあったら抱きしめたくなるやろ?メンバーで優太だけやで。」「”岸くんのどこが好き?”ってよく聞かれるけど、いざ考えるとわかんない。わかんないけど、好き。」「でも、当分は、あきそうにないから。だってけっこう長い間、優太のこと好きやし。」「優太が俺のこと好きかキライかは、別にどっちでもいいねん。」

胸やけがする。まるで天ぷらを油というつゆにつけて食べているような感覚だ。何だろう、この”愛”は…彼をここまで骨抜きにさせる優太とはどんな人間なんだろう、きっと世界初の肉眼で確認できる愛だって洋次郎なら言うだろう。

 

この本はもしかすると愛に関する哲学書なのかもしれない。先述したように「”岸くんのどこが好き?”ってよく聞かれるけど、いざ考えるとわかんない。わかんないけど、好き。」この永瀬の言葉に対して優太は、「本当に好きなものってそうだよね。言葉では言い表せないから。」こう述べている。わかる、わかりみが深い…。どこが好きか問われて、考えるとわからなくなる、だけど好き。そこに残るのは絶対的に好きという感情だ。永瀬をここまで骨抜きにさせる優太とはいったいど…話が脱線しそうになった。永瀬はきっと優太という生命体が好きなんだろう。顔がどう、性格がどう、そんなレベルの話ではないことが伺える。思考より、感情が先に動く。好き、が思考を超える。そんな人に出逢えることを人は仕合わせと呼びます、と中島みゆきから教わった。永瀬は幸福な男だ。

 

そしてたとえ優太に好かれてなかったとしても自分は好きだと伝える永瀬。なぜそこまで言えるのだろうか。永瀬をここまで骨抜きにさせる優太とはいったいど…というのは置いといて、好かれてなくても好き…ウソだろ…アオハルかよ…。愛が深すぎる。優太は永瀬にいったい何をしたんだ?腹ペコで倒れていた永瀬に白米123合食べさせてあげたのか?わからない。ついでに言うと永瀬のこの言葉に反応する優太はというとこのとおりである。

「でも、当分は、あきそうにないから。だってけっこう長い間、優太のこと好きやし。」『俺も好き好き。』「優太が俺のこと好きかキライかは、別にどっちでもいいねん。」『絶対ウソだよ!そうは言いつつ、好きでいてほしいはずだって。』「あはは!そりゃ、それにこしたことはないけど(笑)。あんま好かれてなかったとしても、俺は優太が好きやでって話。」『だから俺も好きだって!』

 ムキになっちゃって可愛いよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!

スウゥゥーーーーーーーーーーーーーーーー(息を吸う音)はあ。好きだよね、わかったって。永瀬、顔を見せてみろよ、そのゆるみにゆるんだパンツのゴムみたいな顔をよ。なんなんだよ、家でやれよ。

 

いろいろと取り乱してしまったようだがこの本にはこんなコメディ要素も含まれている。

『でも(永瀬の)イヤなところもあるよ。おならしたとき、絶対に言わない。』「はぁ(笑)?してへんし!」『俺はニオイでわかるから。』「したら言うわ。そもそも、優太から”おならした?”って聞かれたこともないし。」『だって廉が言わないってことは、こっちも察しないといけないと思うじゃん。やさしさだよ。そのくせ俺がすると指摘してくる。でも俺は廉のも気づいてるから。』「なんやねん、この話(笑)!」『大丈夫、MYOJOさんはかわいい表現で書いてくれる。おしりからかわいい音を出す廉くんって。』「してへんから。優太のほうが、ぷっぷしてるやん。」『そんな音じゃないよ!”ぺちょ”だよ。』「え、その音やばくない?おならで止まってなくない?」『音は訂正させて。”ぷっ(高音)”って書いてください。』

 何の話?????????????????????????????(おならの話です)

筆者、どうしてしまったのだろうか。疲れてしまったのか?愛の重さと深さに脳をやられてしまったのだろうか。でも、私はこの章を読んで大変な学びを得た。優太のおならの音は”ぷっ(高音)”なのである。コロンブスアメリカ大陸を発見したことと並ぶくらいの大発見である。ありがとう、MYOJO、いや、永瀬。

 

とにかくこの本を読んで私が感じたこと、それは、きてぃれんは宇宙~♪(合唱曲COSMOSより)

 

このMyojo2019.10月号、なんと破格の750円で売っている。この1Pだけで1995092919990123円払おうと私は思う。この夏の課題図書に間違いなくオススメする。